頭領数がある子は、負けん気を発揮し勉強や競争で結果を出すので、頭領運は良いと思われがちですが、女性にとってはよろしくありません。
まず、婚期が遅れる。結婚後だと、パートナーの夫に影響を及ぼします。少なくとも家庭面からみると女性に頭領数は必要ありません。
頭領運数による寡婦(未亡人)の事例
滝口敬祥著「運命審学書」より
(以下すべて仮名で本名と同画数の漢字を使用。)
祖母の名前
成功運 先輩上位の愛護あり、もしくは父祖の余徳を得る安寿なり。
基礎運 消極的の傾向あるも安定と発展を得る。
主運6 運気盛大、万宝家門に集まる豊厚の福祉あり。
副運15 福寿円満、順和温良上位の恵沢厚く財運豊かなり。
前運8 異質よく忍耐万難を排して名利を博す。
後運21 偉大なる頭領なるがゆえ、婦人にはかえって凶災を来たす。妻は夫をしのぎ両々霊的の暗闘を生じて運命的に凶に終わる。
これらの示すままに順調な人生であったそうです。50歳でご主人と死別し、ただ一人の女の子と暮らし83歳で亡くなられた。晩年は 総格21の数理のままを送ったが、
母の名前
ただ一人の女の子はほぼ母親の名前の数理と同じで、順調に生活していたが、結婚して一男一女ができた頃、養子であった夫は「ノイローゼ」のため自殺した。当時の年齢は45歳であったが、これで二代目の寡婦となった。
夫の名前
この名前の暗示で自殺運は構成されている。
成功運は上伸極めて困難。心身を労し神経衰弱、肺患の難症はなはだしきは発狂変死すると示されている。
基礎運は絶対不安定。性格を破り思想上の変化を生じ、呼吸器または脳を痛む。晩年ますます凶兆。
でノイローゼによる自殺を明白に裏付けているのです。
さらに後運は「大波瀾大変動の意を有し、生来力足らざるものは困難に破れ、波瀾に挫け身を滅ぼすもの少なからず。」
とあり、その通りの結果に終わったのです。
残された子供、一男一女のうち娘さんのほうは他家に嫁いだのですが、嫁いだ先の名前は
娘の名前
成功運 希望意のごとく目的は着々と遂行され、
基礎運 一見平穏にしてしからず家庭部下との間に争いあり
で心労多い象となり、嫁いだ先は相当の資産家で大きい商売をしていたが、ご主人の父母の事故死から失敗が続きだしてついに倒産。
それにご主人の自殺と悪運が重なり結局子供二人を連れて実家に帰ることになったのですが、ご主人の父母の名前は不明ですが自殺した主人は
娘の夫
成功運 労して功なくしかもかえって難を受け嘲を買う急変大災あり。
基礎運 一時的大勢力を発揮することあるも多くは 病災孤独の悲運となる。
主運10 非業破滅短命孤独の運数。
副運26 力足りぬものは困難に破れ、家を失い、産をなくす。
前運20 物の割れんとする象、短命、非業破滅。
後運36 一生の平安を得がたく動けば動くほど大変動をかもす。
まったく良いところのない大凶運数で支配された、誠に気の毒の姓名というほかはありません。
もちろん嫁いだ娘さんの副運19は非業破滅 短命孤独で、夫を知らず知らずのうちに剋害し、さらに後運の総格33は天下取りの数で女性の場合最も強烈な後家運、寡婦運で、さらに夫の凶運に拍車をかけたことは想像に難くない。
さらに主運の人格14の破兆を誘導する数理が加算されている。
このようにして、祖母から母に、そして娘にと三代に渡るおそるべき寡婦運が成立したのであります。
ここで注目すべきは母親とその娘の配偶者はいずれも自殺しているということであり、これは決して偶然の出来事ではないということです。
ちなみに娘が連れ戻った二人の子供の名前は
女の子と男の子の名前
女の子の主運に21があり、四代目の寡婦とならぬよう何としても転禍させなければなりません。
恐るべき姓名の因果率
長い歳月をかけて姓名学を研究していくと一様に数の因果率に驚嘆すると同時に恐怖にも似た戦慄を覚えることでありましょう。
過去の私の知る限りで寡婦となった多数の女性の天格を除くいずれかに21、23、33という数理を保有していたという事実であります。
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