「先生、一番悪い画数は何ですか?」
滝口先生に質問したことがあります。どんな数が出るのかと思ったら、先生はこう答えました。
「木木木、火火火、土土土、金金金、水水水。」
偏り(かたより)が良くないと言いました。
名前の見方
「木木木」は例外で良いと記載されてある姓名判断の本がありますが、滝口先生は長年にわたる実例により万人が万人、全員にとって吉になるのではないと判断したのです。
「木木木」は天格、人格、地格。これら数の一桁がすべて1もしくは2です。(11、12、21、22、31、32、など)
滝口先生の話では「同じ市内で活動する占い師で、ものすごく当たる天才的な姓名判断の占い師がいたが酒を飲んだくれて死んだ。その人の名前が木木木で身を滅ぼした。」そうです。
「木木木」は大木を持ちきれる、並々ならぬ苦労に耐えて人の上に立つ器のある人物。そうなかなかいません。
姓名判断の注意点
姓名判断の本を参考にしたり、姓名判断を学びたての人が自分の子供に名付けするときに気をつけたいポイントをおおまかに言うと、
- 画数の取り間違い
- 全体の画数のバランス
- 先天運と画数のバランス
ひとつ目。第一子の命名を専門家に依頼しても子供が2人目3人目となると、ご自身で名付けする方もいらっしゃいます。長男長女に付けられた名前の画数と同じように付けられたら良いのですが、特に草花に関連する漢字いわゆる"ボタニカルネーム"は画数の取り間違いに注意が必要です。女の子の名前に後家数があることが多々見受けられます。
ふたつ目。画数のバランスは、上記の「木木木、火火火」のように個々の数は吉数でも五格全体が1と2だらけだと偏っています。5と6、7と8だらけも同様です。
みっつ目。先天運(生年月日時)と画数のバランスは、たとえば頭の良い暗示のある吉数を名前に付けたとき、先天運に似た性質を持つ星があると偏ってしまい、病を誘発する事例がいくつもあります。
姓名判断の事例
国立大学入学後、19歳で癌を発病。白血病。享年23歳。闘病記を出版。
成功運(土土)成功遅々であっても大体は幸福である。
基礎運(土土)天格6のため不活発。
主運(15画)最大の好運、福寿円満の象あり。順和、温良、雅量に富み上位の恵沢を受け徳望高くして大業に成功。
副運(6画)家勢盛大、万宝家門に集まる吉運。天賦の美徳ありて終生安穏吉慶を受ける。
前運(15画)主運に同じ。
後運(21画)権威精力旺盛、物事よく勝を制して功名栄達し大志大業を成就す。感情鋭く壮麗の状あり。
画数の意味だけを見ると基礎運以外はすべて吉です。全体を見ると5と6の画数が多いです。
成功基礎は、土土土。
主運、副運、前運はすべて土。
後運(総格)は木の頭領数。
鑑定結果
先天運と名前から鑑定すると「見た目はのんびりしているが、内面は非常に繊細であり二面性がある。頭が良く文章力がある。不活発、元気がない。自身は病身の暗示がある。運気は浮き沈みがあり良い時と悪い時の差が激しい。」
頭領数により運気は激しさを増し、落ちた時は立ち直ることが困難であると判断しました。
今回、数の偏りの重要な参考として取り上げさせていただきました。5年間の闘病生活は精神的に相当苦しかったと思います。