改名後「旧名の自分は死んでしまったと堅く信じ、これを墓地に葬り、僧侶に読経してもらい、完全に地上から信念上 旧名を葬り去った。」
強い信念を持って改名に臨んだ滝口先生が語る運命打開法とは？
姓名学上、好運の招来を早くさせるには、姓名の数理のみを吉にすることですべてが終わるものではなく、実際的に使用するに当たって、いかにすれば最高限度に凶運を転禍させるかということを知らなければ「仏作って魂を入れぬ」になり、したがって無意味に終わることにもなりかねない。
しかし、そのためには、それぞれの本質を四柱推命学により習得しなければなりません。
実際的に姓名学の研究や応用上、知ることは数理的に吉名であるが、凶運命に終わった人も相当数出現するはずである。
さらに比較的に凶名である人が案外順調に行っている事実も知ることと思う。
このような事実は何に起因するかという事は、初心者の共通した行き詰まりの原因であることは多い。
それは姓名学は単に数理のみでないという事で本質（先天的宿命運）＋（後天的姓名運）を加味して、長期にわたって実際的研究により会得できるものであります。
運命打開の法は何と言っても凶名を吉名に改める事が第一要件
でありますが、前期本質を知った上で先天運に順応した吉名にする事は言うまでもありません。
一般運命判断家の多くは改名すれば、直ちに財運に恵まれ、病人はすぐに全快して、不運な人は即好運となる。と言った甘言の下に改名を進言しているが、決して左様な訳には行かぬ。人間の本質、例えば一合枡の分限は改名しても一升枡にはならない。
松の木は桧にならぬ。麦は米にはできないが、本質を改造できなくとも、その分限内で満たされれば幸福と言うほかはない。
しかし、改名しても、自動的に自然的に運命は好転しない。それはどこまでも何者にも屈せぬ強い信念と不滅の精神の集結による以外にない。何者にも屈せぬ強い絶対信をいかにして作りだすか？
それは「姓名即神」による悟りであります。
姓名は人間の死後個人霊を宿して永遠に不滅なるゆえ姓名即霊で姓名即神となる
吉名に改めたからと言って、善悪の差別なく、無茶な事をして幸福になれぬ、自己本位で他人のことは一切関知せぬようでもいかぬ。自からの名を尊重することは他の人達の名を尊重することとも関連性がある。
我が名に全精神を傾倒し、いかなる障害にも屈する事なき不退転の決意の下に毎朝毎夕神前または仏前において何千回何万回でも心ゆくまでその名をとなえる。
これも形式的に行う事なくその名をとなえる度に心の中で明確にその名の文字を脳裡に一字一字刻みつけていく。
その信念の強いほどそれに順応して吉運の誘導が生ずる。その効果は信念の強弱に比例するものゆえこの事は忘却してはならない。
形式上の戸籍名よりも前記のような信念上に徹した改名の方は幾十倍も転禍の効果があります。
私が行った転禍の方法は次の通りでした
きれいな白紙に戸籍上の名前を書き、自分の生まれた日（※誕生日）に旧名の自分は死んでしまったと堅く信じ、これを墓地に葬り、僧侶に読経してもらい、完全に地上から信念上旧名を葬り去った。（しかし、これは、どなたにも実行なさいと言うのではなく、この様な強い信念を持てということです。）
自分の居間の四方に「滝口敬祥」と大書して絶えずこれを脳裏に刻み理信を深めた。
持ち物すべてに、この名を明記した。特に印章にこの名を彫刻して可能な限り使用した。（印章に吉名を彫刻すればさらに理信を深められる。）
自分の手のひらに「滝口敬祥」と墨で明記し、他人と対談中でも絶えずこれを認識した。入浴後消えれば、さらに書き、完全に脳裏に刻み込まれるまで実行した。
寝床に入って眠るまで一心に我が名を唱えた。これは形式的に唱えても効果はない。一字一字しっかり自分の頭に刻みながら唱える。
夢などで旧姓名の書いてある所に行くと自分の手でこれは死んだ人の名だ。生まれ返った自分は「滝口敬祥」だと夢の中でその場で書き改める事ができるほどになった。
この様にして私は自己の運命を打開した。他の支持引き立ても多く自分の分限内での幸福を得た。
改名しても実際的に、何としても戸籍面の姓名を使用しなければならないような事は幾度となく訪れてくる。
この様な時、凶名の本名を書いたその後に、さらに一層の信念を吉名に集中することで信仰的なまでも我が名を幾千幾万回でも心ゆくまで魂をこめて熱唱することである。
特に公職にある人は公私の別を明らかにして、公的には戸籍面の名前を私的の場合は改名に徹するようする。この場合もちろん改名に徹する信念は前記のごときものよりも更に一層強烈な理信を必要とするものであります。いかなる権力も、法的な力をもってしても個人の心の中まで支配出来得ぬものであります。公職にある人でも信念上の改名はもちろん出来得るはずであります。
更に一層の信念を高めるために今一つの例をとって説明してみましょう。病人が自分の主治医を信頼して、「この先生が必ず私の病気を治してくださる。この薬を服用すれば必ず私の病気は全快する」という強い信念の下に服用する薬と「私の病気は手遅れでなかなか全快しないであろう」と思う不信悲観の気持ちで服用する薬と全く同一の薬でも信じて飲むのと不信で飲むのではその薬効が著しく異なることは理解できると思います。
姓名学でも同じで、この様に信と不信の相違は当然生じる。
ある人が私に反論して「吉名に改名しても絶対信じなければ効果がないものなら、何も解明しなくても自分の名前は絶対に吉名だと信じていれば、それで改名しなくても良いのではないですか」と言った事があります。
極論だが、例えば、自殺する意思がないのに誤って青酸カリの入ったジュースを飲めばどうなるか、死は免れないのは当然であり、今飲んだジュースは普通のジュースだと強信しても、毒薬は有形的に直接肉体の機能に影響してその結果となり、姓名の方は無形的に脳髄に響いて間接的に心身に作用する相違があるのみと、同じ理屈で凶名の場合いかに自分の名は吉名であると信じても凶運を誘導することは知る知らないの関係なく 自由に悪い名前をいかに吉名だと強信しても結局はその名の持つ数理の暗示の通りになる事は必然的でありましょう。
しかし、ここで考えさせられる事があります。
それでは吉名の人は良い事ばかりで人生をおくり凶名の人は悪い事ばかりで人生を終えるのか？という疑問が当然生じてくるのです。
人間人生には潮の満ち干があるように 上昇する気運（満ち潮）と下降する気運（干潮）が当然伴うものであります。
従って凶名の場合でも上昇気運にある時は好都合よく進展するが、反対に一旦下降気運になると急転直下のおそれがあります。
しかし、吉名の場合は、上昇気運の時はもちろん順調であり、一度下降気運に直面しても急激な陥落があり得ない。凶名の場合の「大病」は、吉名では「小病」で済み、凶名の場合の「大難」は、吉名の場合は「小難」にと言うように吉名の場合と凶名の場合の相違が大きく別たれる。
この事実は長年に亘る私の体験と実際的研究の上で、はっきり確認された事実であります。
注（運気の上昇や下降は四柱推命の流年運法の活用、姓名学においては奥秘の応用により知る事ができる。）
しかし、最近に至っては一冊二冊の小本を手に入れて改名命名を道義的な反省もなく行っている者は数知れずあり、それぞれが公然と新聞紙上に運命鑑定広告をしております。
道義も人道もあったものではない。金儲けのためには手段を選ばなぬと言う徒輩が多いのも現実であります。
今更このような者に反省を求めても、おそらく馬耳東風であろうと思います。この様な人達の心ない行為は人間人生にいかに弊害を残すか慙愧に堪えないものがあります。
心より願うところは、これらの人達は自己を省みて早く目覚めて至誠この学を習得して世のため、人のため、自からのためにも挺身的に努力されん事を祈る次第であります。
さらに一般の人達にも自己防衛のためにも姓名学の知識を持つ事は生活上いかに有益であるかと言う事を進言いたします。
