印鑑は姓名と密接な関係があり、公文書ともなれば必ず姓名と印鑑がなければ成立しません。
印相学は印相学の第一人者であり、この道の権威である三須啓仙(みす けいせん)先生のご厚意で記載させていただきました。
印相学は姓名学と共に重要な学問の一つであります。
滝口先生の知人である初代・三須啓仙先生も熊崎先生から姓名学を学びました。
ハンコ王国・日本
われわれ日本人の暮らしには、何かにつけて印鑑が必要です。人生の大事な時には必ず「ハンコ」が顔を出します。
出産届、進学、就職、結婚、死亡と生活のあらゆる節目に印鑑が登場します。
最近、若い人たちから「実印が欲しいんだけど、どう作ったらいいでしょうか」という相談を受ける場面が多くなりました。
マイホームやマイカー購入のためのローンの手続きや保険契約などに実印と印鑑証明が必要であるからです。
このようになにかといえば印鑑がなければラチがあかないのがハンコ社会日本なのです。
しかし、その割に、印鑑に関する知識(法律的な意味)は不足していて、金銭をめぐるトラブルが続出しています。
「ちょっとハンコ貸してくれればいいんで、けっしてご迷惑かけませんから…」
などといわれて不用意に押した印があとで大変な責任となって、全財産を失ってしまう。このような悲劇は皆さんの周囲にもいくつかあるのではないでしょうか。
また、最近は印相ブームなどと言われ、世間の関心高まるにつれブームに便乗した業者が開運印鑑と称して広告宣伝し、勝手な鑑定やこじつけの判断で粗悪な印鑑を売りつけています。
これでは印の権威と信用が失われてしまいます。印鑑を作るときは、慎重に印章家を選ぶ注意が大切です。
印相は人生の縮図
「男は40歳になったら自分の顔に責任を持て」という名言があります。
これは、顔の作りは先天的な、生まれ持った相であるが、40も生きてくれば自ずから形の美醜を超えて、その人自身が作り出した相が滲み出てくるからです。
ここに観相学の妙味があるわけですが、印相もまた同じなのです。人間に人相があるように、印鑑にも印相があります。
自ら選び持った自分の分身としての印鑑は、自ら責任を負わねばならない。たとえ負いたくなくても、本人の好むと好まざるとに関わらず相の良し悪しは自分に返ってくるのです。
良い印鑑・悪い印鑑
- 印材の良否
- 形、大きさ
- 字体の配分法
- 名前との調和(接触点の意味)
- その他