先祖の残した悪縁が子孫に及ぼしていると考えられる実例に、次のようなものがあります。
先祖は代々、庄屋をしたという家柄の四代目の当主が女と遊びに身を持ち崩し、家の財産を処分しては次から次へと女に浪費するという。
しかもその夫人との間に子供二人もありながら夫婦別れしなければならなくなってしまうのはなぜなのか?
その因縁関係を先祖からのそれぞれの姓名を検討していくとはっきり知ることができるのです。
子孫に及ぼしていると考えられる先祖の名前
以下実例のすべて仮名
初代とその妻の名前
以上、初代夫婦の姓名はその暗示通りでありまして、初代・良久氏は天格19人格14地格10の示すごとく急死短命運で、妻と子供三人を残して若くして世を去ったのですが、
その妻の姓名、天人関係すなわち天格19、人格10の配置は、「素行修まらず荒亡流敗する。多くは夢幻の人生に終わる」と示されているごとく、夫の死後、若い男と恋愛関係に陥って、子供三人のうち末の子一人を連れて再婚して家を出る。
兄は短命に終わり、弟は二代目となる。
二代目の名前
二代目は人一倍才能に富み(主運人格13数理はこれを明示)副運外格32数理の財運の豊かさも、この人が浅利家の隆盛の基を作ったに相違なく、総格45数理の「順風に帆をあげた印象」は自分一代の順調を約束されているが、しかし名前の地格26数理は「英雄的波瀾重畳」で女性問題の多かったことは確認できた。(血族の証言による)
二代目の妻の名前
忍耐力がつよく主人の女道楽に苦しみながらよく耐えぬき、九十の長寿をまっとうした。
世間によると良妻賢母であったとのこと。しかし問題なのは、主運人格10および後運の総格26数理は、その子孫に及ぼすであろう凶暗示をそのまま持続したことであります。
三代目の名前
36才の若さで亡くなる。
副運(外格)19数理 短命運
後運(総格)34数理 破家亡身の運
三代目の妻の名前
加えて夫人の姓名の主運(人格)23数理は強烈な後家運
21、23この数が女性の主運にある時は必ず夫に死別すると明記されている通りです。
主運(人格)23数理は後家運で早く夫と死別し
天格、人格関係、急死、急変難の暗示、32才で卒倒し39才で亡くなった。
副運外格20数理の非業破滅短命運にさらに後運総格43数理、散財運。外見のみ幸福にして内実困苦多く、表面事成るがごとくして裏面に破れを生ずる。
以上の諸運は、一目瞭然で、それぞれの運命を明白に物語ってくれる。
現在の四代目当主
四代目これは問題の人
四代目の名前
一面の成功運を有するため、一時的には成功するも永続せず。
すなわち天人関係(成功運)は絶対の不安定、性格を破り思想上の変化を生じ呼吸器または脳を痛む。晩年ますます凶兆。
副運外格26数理
英雄的波瀾重畳、変怪数奇の運格、天賦の英才あり侠気侠情に富み大波瀾大変動の意を有す。生来力の足りぬものは困難に破れ、波瀾にくじけ、家を失い産を亡くし身を危うくするもの少なからず 病難短命「放淫」に陥るものあり、だいたいにおいて一生平安にすごすことのできない大凶運となり。
さらに後運総格43数理は
散財運なり薄弱散漫の象あり 才智智達なれども意力確定ならず、諸事遂行することができない。外見のみ幸福にして内実の困苦多く、表面事成るがごとくして裏面に破れを生ずる。
等々そのものズバリの適確さであります。
四代目の妻の名前
主運人格20数理
物の割れんとする象、非常破滅、男女配偶者を失い もしくは子女の不幸を悲しみ百事成就しがたく、
副運17、前運18、後運37数理は夫の女性道楽によく耐えてきた良妻賢母型の人という感じは強い。しかし先天運にある「中年に至って身上に変動を生じるか、夫婦縁かわるか…」という星状はあますことなくその運命を表示しているのであります。
以上のごとく浅利家四代にわたってそれぞれの関係者の姓名の暗示を調査する時、いずれもその世代における各個人の運命は一目瞭然であります。
しかしてそれぞれの凶運数はそのまま子孫に継続されていることは容易に理解できる。
初代・浅利良久という人は短命に終わり、三人いた子供のうち一人を連れてその妻は他家に嫁いでいるが、四代目の妻は、子供二人を残して去って行かねばならない。
この悲しむべき現実は偶然の出来事であるようにみえて決してそうではありません。そしてこのままでいくと五代六代と続くうちに非常な危険に見舞わされるおそれが充分に含まれています。
五代目となる子供の名前
試みに、五代目となる人の運命を予測してみると、
五代目の名前
数理的にみると外格27、総格40数理の凶運数を有するのみで比較的に吉名のごとくみえているが、天人関係(成功運)成功絶対圧止急変難、心臓麻痺あるいは脳溢血、自殺変死の暗示あり。
このまま何の処置(運命学的の転禍法)を講じない時は、宿命的なこの運命のままに翻弄されることは想像にかたくない。
先天的な運気にも短命の暗示が表れている。その他、先天運の重視するところに短命孤独を誘導する星状がありますが、これは先天運推理学の部門に入るため、ここでは省略いたします。
五代目は いまだ年少であるため、もちろん六代目となる人の見当もつきませんが、このように浅利家の四代にわたる因縁と因果は、科学万能の現在の世の中に歴然と存在しているのです。
このような状態によく似た他の人たちも数多くいることと推察できます。
打開の策は姓名学の応用により可能
因縁因果の法則を、良い結果をもたらすものに変更できるということは、実際的にどうすればよいか。
これはもとより一朝一夕で速成できるものではありません。
姓名を吉名にして、その名を尊重することは、家人皆信念をもって実行して、それを子孫に永く伝えていくことは最も重視することであります。これを代々継続すれば、先祖の残した悪因悪果は必ず消滅するということは私は確信をもって断言できます。
以上のような実例が他に多数ありましたが、ここに記載したものは最も甚だしいものであります。